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製品概要

 本機はJIS K0102に則ったCOD測定を自動化したCOD自動測定装置です。
試料の入ったサンプル容器をセットするだけで、煩わしい操作をせず測定が行えます。(最大56検体)
測定が始まるとサンプルを採取し、各試薬の添加、湯槽での加熱処理、滴定、フラスコ洗浄を行います。滴定量が設定している値から外れている場合、希釈率を変え再測定するリトライ機能があります。アプリケーションの操作性も向上しました。これまで以上に使いやすく、ストレスなく測定が行えます。

特徴

① 試料採取量、希釈率を試料毎に個別設定できます。
② 試料採取時の攪拌は攪拌羽根以外にバブリングにより沈殿している重たいSSも巻き上げて均一に採取できます。
③ 硫酸や過マンガン酸カリウム等の腐食性薬品の使用を考慮し、トラブルの要因となりやすい電磁弁を排除した空気圧送方式を採用しました。
④ 最大56(30)検体を1度にセットできます。予約設定により最大168(180)検体まで連続測定が可能です。
⑤ 滴定量がある範囲を超えた場合、内部演算により、希釈率を変えて再度測定するリトライ機能がついています。(最大3回)
⑥ 測定が終わった三角フラスコは、自動的に洗浄しますので洗浄の手間が省けます。
⑦ ヒータ異常加熱・湯槽水位低下・メカトラブルなどが起きた場合、プログラムが停止し、警報及び警告を表示する安全機構があります。
⑧ 湯槽内の温度は常に均一で湯槽への水補給もプレヒートしてから補給しますので、急激な温度変化がありません。

仕様

型式 COD-5000
製品名 COD自動測定装置

試料テーブル

方式 XYテーブル方式
試料容器 250mLポリ容器または500mLポリ容器
試料容器数 最大56検体(250mL容器の場合)
最大30検体(500mL容器の場合)
試料採取方法 電動ビューレットによる計量採取
試料採取量 0~100mL 1mLステップ連続可変
採取量設定方法 パソコンへの指示による (LAN可)
採取精度 繰り返し再現性 CV1%以下(10mLの場合)
希釈水注入方式 電動ビューレットによる
希釈水注入量 0~100mL 1mLステップ連続可変
希釈水量設定方法 試料+希釈水量が100mLになるように自動設定
希釈水注入精度 繰り返し再現性 CV1%以下(10mLの場合)

処理テーブル

方式 循環テーブル方式
処理容器 300mL 三角フラスコ
処理容器数 10個(自動洗浄の上、循環使用)

硝酸銀添加

計量方式 電動ビューレット
添加量 パソコン設定により個別に添加量を設定
最大添加量 20mL

計量管

液の種類 (1+2)H2SO4、5m mol/L KMnO4、12.5m mol Na2C2O4
注液量 各10mL
注液精度 CV 0.5%

滴定部

測定範囲 5m mol/L-過マンガン酸カリウム0~10mL
滴定装置 AT-420(京都電子工業製)
滴定方式 過マンガン酸カリウムによる酸化還元電位差法
滴定ビューレット 電動ビューレット
容量 10mL
滴定温度 55℃~65℃

加熱沸騰部

加熱方式 沸騰水浴式
加熱時間 30分
補水 センサーにより自動補給(プレヒート付き)
沸騰水浴槽 試料容器 max.5個浸漬

自動洗浄部

機構 三角フラスコ反転排液洗浄
洗浄方法 洗浄水吹き付けによる
排液 1次排液はタンクに回収
2次以降は直接排液

制御・管理

制御方式 シーケンスコントローラによるプログラム制御
コンピュータ Windows版
ディスプレイ 15インチ液晶カラーディスプレイ
LAN対応 データの入出力に対応

筐体・ユーティリティ

外形寸法 約 幅1800×奥行き670×高さ1500mm
重量 約 250kg
電源 AC100V 50/60Hz 16A
空気圧源 Air 0.4 MPa 以上
給水 水道水など ゲージ圧 40 KPa 以上
希釈水 : 蒸留水(20Lタンク溜め)